脳梗塞パーソナルトレーニングで得られたもの
ご利用者Aさまは 当社の脳梗塞パーソナルトレーニングの2カ月コースを3クール受けられ、ご本人の機能向上は周りの人が驚くほどです。
退院当初は車椅子が生活に欠かせず、不自由さから精神的に落ち込まれていたことを思い出します。あれから半年間のトレーニングを経て、『歩いて結婚式に参加したい。』という、大きな目標を乗り越えられるほど元気と強さを取り戻されました。
結婚式当日は、長距離移動時のみ一部車椅子を使用されたようですが、大半は自力歩行され、麻痺側上肢の緊張も低く、腕が伸びていたから良かったとご本人も喜んでおられました。なにより、お孫さんを抱いた写真は、いつも見せない柔らかい笑顔がまぶしくて胸が熱くなりました。
Aさまは、発症から1年以上経過した、いわゆるプラトーと呼ばれる停滞期にありました。保険内の集中的なリハビリは限りがあり、最長でも半年で終わってしまいます。対象者に適切に関われば、たとえ停滞期であっても良い変化を出す事ができると思います。今回、それを確認できたことは、私にとってとても貴重な経験でした。
私は、理学療法士として、対象者やそのご家族と達成感を共有する、この瞬間をやりがいと感じています。
『筋肉が緩んだ』、『可動域が拡がった』などでは、療法士の自己満足で終わってしまいます。『1人でトイレに歩いて行けた』や『麻痺側でお皿を支えることが出来た』など生活の中で成果が見えることが大事です。ご本人や家族がその効果を実感し、笑顔を共有できた際に、私たちは療法士冥利に尽きるなと感じる事ができるのです。
今回、このような貴重な経験ができたことに感謝しています。
脳梗塞パーソナルトレーニングを受けてくださったAさま、毎回欠かさず付き添ってくださったAさまの奥様、本当にありがとうございます。
Aさまの 次の目標はお孫さんとキャッチボールをすること。次々に目標が溢れていますね
理学療法士 安藤