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2022.03.31

「香りと触れるケア」を学校教育へ。

2月・3月は、看護学校や高等学校への「香りと触れるケア」をコアにした講義へ。

毎年、看護師・看護教員の資格を持つ早川校長は、看護学校での「緩和ケア~補完代替療法」の単元と、高等学校での「アロマテラピー」や認知症ケアメソッドの「ユマニチュードケア」を教授しています。

コロナ禍で、オンラインや時間短縮、演習を制限せざるを得ない中でも、例年と変わらぬ教育を提供できるように、福祉科教諭の資格も持つ中山インストラクターと現場の先生方と工夫しながら、「五感ケアのすばらしさ」を体験や事例を交えながら行いました。講義中の学生さんは、香りへの関心が高く、目を輝かせながら、五感への感性と高め、対象との向き合い方や触れ方を学びます。その素直な反応と真摯な姿に、毎年、先生方も私たちも喜びを抱きます。

上天草看護専門学校(残念ながらオンラインでした)では、痛みのメカニズムをもとに香りと触れるケアがどう影響を与えるのか、ホリスティックな観点で、「てあて」や「五感ケア」について再認識でき、「嗅覚」「触覚」を活かし患者様へ寄りそう意味性を見出していきます。お送りした教材を活用し、オンラインのレクチャー後、それぞれにセルフトリートメントを実施し、癒しを体感したり、「もっと学びたい」「臨床実習でも香りと触れるケアを実施したい」という感想も得られました。

菊池女子高等学校では、卒業間近の3年生へ「アロマテラピー基礎講座」を、介護初任者研修を修了した家庭科・福祉科の1年生へ「ユマニチュードケア基礎講座」を実施します。

今年度は、ユマニチュードケア実践者として、医療法人社団仁誠会の介護老人保健施設「ケアセンター赤とんぼ」より、介護福祉士の緒方雄大さんへ演習のサポートをお願いし、福祉科の学生さんが実践的な学びを得ることができたようです。それぞれ、各科の教育課程においてもディプロマを発行する重要な講座の位置づけであることを学校よりお伺いしており、毎年、演習を多く取り入れて、理解を深めていきます。
 このように、学校教育としてのアロマテラピーは自身や身近な人へのケアとして安全な実施方法を知ること、ユマニチュードケア講座は、介護初任者研修の学びの総括として、超高齢社会に向けて思いやりと優しさを大切にした高齢者ケアを学びます。コロナ禍で希薄となりやすい、人と人との触れ合いや本能が求める心地よさ、五感を活かしたかかわりの重要性について、これからも、感性をはぐくみ、日常生活や健康増進、福祉や専門教育の基礎となるような関りを行っていきたいと思います。

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